【た行】丹波糸寒天(たんばいとがんてん)

寒天とは、寒晒しの心太(ところてん)の略称です。心太を寒中の冷気に晒して凍らせ、乾燥させると、軽く白い、保存の効く食料となります。この加工法が生み出されたのは江戸時代の万治年間(1658~61)と云われ、寒天を用いることによって和菓子の製法は格段の発達を遂げました。昼夜の寒暖の差が激しく、風の強い丹波では、この風を利用して細く良質の寒天を作り、丹波糸寒天の名で重用されます。