【あ行】織部饅頭(おりべまんじゅう)

千利休の高弟で、戦国大名にして織田信長の茶頭も勤めた古田織部(l544一l6l5)。利休の「佗(わび)を旨とし、数奇(すき)を重んずる駝佗(わび)の茶」から、一見正反対にも見える、大胆かつ自由な気風の「武家の茶」を創りだし、茶器製作・建築・造園などにわたって「織部好み」と呼ばれる一大流行を安土桃山時代にもたらしました。
茶の湯では、現在でも11月の炉開きに「織部のものを何かひとつ」というしきたりがあるそうです。 古田織部の第一の功績である陶芸において最もポピュラーな、銅緑釉を掛けた茶碗の深緑色を取り入れ、「織部饅頭」と称しています。

織部饅頭(おりべまんじゅう)