【あ行】亥の子餅(いのこもち)

陰暦10月の初亥の日に行われる収穫祭のひとつが「亥の子」。この日に餅を食べると万病を除き、長寿を保つとされ、更には(亥=イノシシ は毎年12匹の子を生むという伝説から)多産の祈りも込められます。また、亥は陰陽五行説でいう陰極(水性)にあたり、火難を逃れるという信仰があったため、茶の湯ではこの日に風炉をしまい茶室に地炉を開いて、新茶の壺を開く「口切り」の茶会を催します。
(朝廷で柿・栗・胡麻など7種に分けて作られたのに倣い、秋に収穫されるものを数種使って作られます。)

亥の子餅(いのこもち)